FRPはFiber Reinforced Plasticsの略で、一般にガラス繊維強化プラスチックと呼ばれています。不飽和ポリエステル樹脂・ビニルエステル樹脂などの樹脂、つまりプラスチックをガラスマット・サーフェースマット・ガラス繊維などの繊維で補強した、強くて軽いプラスチックです。

FRPは気温の変化する屋外の使用にも耐えうる耐候性、錆びない耐食性に優れているためボートやパネル式水槽や浄化槽、また耐薬品性もあることから、塩酸や硫酸などの劇薬の貯蔵タンクとしても利用されます。金属よりはるかに軽量で形状や着色が自在にできるため、自動車のパーツやテーマパークのアトラクションなどレジャー施設にも使われます。そのほかにも電気絶縁性、電波吸収性があることから航空機のレーダーを格納するレーダードームに使用されるなど様々な所で活用されています。素材・製造方法・加工方法を変えることで、使用目的に適した性質を持つ製品を作ることができます。この先技術の進歩とともにさらにFRPの用途は広がると考えられています。